「髪の毛が流れたら、いつか詰まりますよね」お客様の声で変わり続けたシャワーユニット

シャワーユニット

2026/10/30

「髪の毛が流れたら、いつか詰まりますよね」お客様の声で変わり続けたシャワーユニット

エム・ケークリエーションのシャワーユニットは、約20年前の開発から現在まで、さまざまな改良を重ねてきました。きっかけになったのは、実際に使っていただくなかで見えてきた課題や、お客様から寄せられた声です。

排水方法を変えたり、製品の型そのものを作り直したり。現在のシャワーユニットがどのように今の形になっていったのか、発売後に重ねてきた改良について開発担当者に聞きました。

輸入シャワーは「蛇腹ホース」だった

シャワーユニットを開発した当初から現在まで、特に大きく変わった部分のひとつが「排水」です。

――発売した後にも、改善していった部分はあるのでしょうか?

開発担当者:
もちろんありました。何度も改良を繰り返して今の形になっています。例えば排水部分。もともとの輸入シャワーは、洗濯機のホースのような蛇腹のホース排水だったんです。

洗濯機と違い、シャワーの排水には髪の毛なども流れます。そのまま長く使い続ければ、詰まりの原因になります。

開発担当者:
シャワーは髪の毛が流れるので、長く使っていれば、いつか詰まりますよね。

そこで、エム・ケークリエーションでは排水の構造を見直しました。

現在は日本の排水トラップを採用し、建物の本管へ直接つなげられる構造に変更。さらに、髪の毛などを取り除けるよう、目皿(ゴミ受け)も設けています。

海外仕様をそのまま取り入れるのではなく、日本で長く使うことを考えて変更した部分のひとつです。

声を拾うたび、型を作り直した

シャワーユニットの図面

排水以外にも、発売後に改良してきた部分は数多くあります。

製品の仕様を変えるといっても、すべてが部品の交換だけで対応できるわけではありません。変更する箇所によっては、製品をつくるための型そのものを作り直す必要があります。

開発担当者:
お客様からの声を拾っては、その都度、型を作り直して改良していきました。

型を作り直すとなれば、当然コストもかかります。それでも、実際に使うなかで改善が必要だと分かった部分については、そのままにせず見直してきました。

発売した時点の仕様を完成形とするのではなく、使っていただいたからこそ分かったことを、その後の製品づくりに反映しています。

エム・ケークリエーションの豊富なドアパターンは、国内の既製品や輸入品にも見られない特徴だといいます。設置条件に合わせた選択肢を確保しながら、部材の共通化によって在庫や価格への影響も抑える。そこにも、使う人と導入する人の両方を考えた設計思想が表れています。

ドアの向きやパターンは、型やガラスの種類を増やせば対応できます。でも、その分だけ在庫が増えて価格も上がってしまう。そのため、決められたパターンでできるだけ有効に使用できるよう、狭い場所では内開き、それ以外では外開きといった選択ができるように工夫しています。

黒やグレーは「かっこいいから」だけではない

現在のラインアップには、グレーやブラックの壁ガラスを採用したタイプもあります。一見するとデザインの違いですが、こうしたカラーには実用面での理由もあります。

シャワーユニットカタログ

開発担当者:
グレーや黒の壁ガラスって、実は“汚れやヘアカラーの跡が目立たない”という実用的なメリットもあるんですよ。

白い壁の場合、ヘアカラー剤などが付着すると、色や跡が目立ちやすくなることがあります。黒やグレーの壁ガラスであれば、そうした汚れが比較的目立ちにくくなります。

カラーを増やすことは、単に見た目の選択肢を増やすだけではありません。毎日使う設備として、掃除や手入れをしながらきれいな状態を保ちやすいかという点も、仕様を決めるうえで考えています。

「自分ならどう使いたいか」を考える

こうした仕様やバリエーションを決める際に大切にしているのが、実際に使う人の目線です。エム・ケークリエーションでは、日頃から製品に関わっている自社スタッフも製品づくりに参加しています。

――製品のバリエーションは、どのように決めているのでしょうか?

開発担当者:
デザイナーは入れていなくて、専門知識だけでなく主婦目線も持った自社スタッフたちが“自分ならどう使いたいか、価格はどこまで抑えられるか”を徹底的に考えてバリエーションを決めています

使いやすさを追求する一方で、導入しやすい価格に抑えることも必要です。「自分ならどう使いたいか」という視点と、価格とのバランス。その両方を考えながら、製品の仕様やバリエーションを決めています。

開発担当者:
当社の製品は最小タイプでも900×900mmです。既製品には幅800mmのものもありますが、男性が両肘を上げてシャンプーすると壁にぶつかってしまう。そのため、シャワーとして快適に使える広さを考えて、このサイズにしています。

今の形は、使った人の声の積み重ね

約20年前に開発されたシャワーユニットは、お客様から寄せられた声や、実際に使うなかで見えてきた課題をもとに、改良を重ねてきました。

排水方法の変更や、壁ガラスのカラーなど、現在の仕様にも、そうした改良の中で生まれたものがあります。排水構造だけでなく、シャワー室内から点検できるコーナーパネルや、設置場所に合わせて選べるドアの開き方にも、使いやすさと価格の両立を考えた工夫が詰まっています。

ドアタイプ
図面に記載されているドアタイプ

製品を長く販売しているからこそ、発売当初には分からなかった課題が見えてくることもあります。エム・ケークリエーションでは、その都度必要な部分を見直し、現在のシャワーユニットへとつなげてきました。 完成した製品をそのまま作り続けるのではなく、実際の使いやすさに合わせて改良していく。約20年前から続くその積み重ねが、現在の製品の仕様に反映されています。

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