2026/09/25
海外では一般的に使われている製品でも、そのまま日本の住宅に持ち込んで使いやすいとは限りません。
日本の住宅には、部屋の広さや天井の高さ、設置後に確保できる作業スペースなど、海外とは異なる事情があります。エム・ケークリエーションのシャワーユニットには、そうした日本の住環境に合わせた、一見しただけでは分からない工夫がいくつも施されています。
開発担当者に話を聞くと、本体の高さや扉の向き、設置後のメンテナンス方法に至るまで、一つひとつに具体的な理由がありました。
海外では一般的なサイズのシャワーユニットでも、日本の住宅、特に既存物件のリフォームでは、そのまま設置できるとは限りません。その理由のひとつが、天井の高さです。
――製品の高さを、一般的な海外製品より10cm程低く設計しているそうですね。
開発担当者:
日本の住宅の天井高に合わせるためです。シャワーユニットは、本体が収まればいいわけではなく、その上に換気ダクトや電気配線、照明などを入れるスペースが最低でも7cmほど必要になります。特に古いリフォーム物件では、天井高が2,200mmほどしかないところも結構あります。そうした物件にも設置できるよう、海外製品より大体10cm低く作っています。
つまり、設置時に考えなければならないのは、本体そのものの高さだけではありません。施工時の条件まで考え、既存の住宅にも納まりやすい高さに設計されています。
一方で、高さを抑えたシャワーユニットだからこそ、室内を狭く感じさせないことも大切です。エム・ケークリエーションのシャワーユニットでは、壁面にガラスを採用しています。

開発担当者:
壁まで全部樹脂で囲ってしまうと、どうしても圧迫感が出てしまうんですよね。ガラスにすることで、中に入ったときの開放感が全然違います。見た目の面でも、ガラスの方が好評です。
限られたスペースに設置する製品だからこそ、サイズだけでなく、実際に中に入ったときにどう感じるかまで考える。日本の住宅に合わせるための工夫は、こうした部分にも表れています。
シャワーユニットは、一度設置すれば終わりではありません。長く使っていく中では、点検や修理が必要になることもあります。
海外製品の中には、メンテナンスの際に本体の裏側で作業するものもあります。しかし、限られたスペースに設置することの多い日本の住宅では、本体の裏側に十分な作業スペースを確保できるとは限りません。
――輸入品の場合、メンテナンスの際に製品の裏側へ回らなければならないこともあるそうですね。
開発担当者:
そうなんです。裏に回るためには、重い本体を引っ張り出さなきゃいけない。でも、引っ張り出すことで、つないである配管を傷めたり、コーキングが切れたりすることもあります。それなら、そもそも本体を動かさなくてもいいようにしようと考えて、コーナー部分に取り外せるパネルを付けました。

このパネルは、シャワーユニットの内側から取り外すことができます。給水・給湯・排水のほか、天井裏の換気扇や電気配線も内部から確認できるため、メンテナンスのたびに本体を動かす必要がありません。本体の裏側に人が入るためのスペースも必要ないため、壁際まで寄せて設置しやすくなります。
設置スペースが限られる日本の住宅だからこそ、設置時だけでなく、その後のメンテナンスまで考えた構造になっています。
住宅によって、部屋の広さや間取り、シャワーユニットを設置できる位置は異なります。
そうした違いに対応するために、設置条件ごとに製品を作り分ける方法もありますが、種類が増えれば、その分、型代や在庫管理のコストもかかります。
開発担当者:
何種類も作って売っていたら、在庫管理も型代も大変なことになって、価格が跳ね上がってしまいますから。1つの製品でどれだけ流動性を持たせられるかを考えました。これが価格を抑えるための大きなポイントです。
そのため、製品の種類を増やすのではなく、ひとつの製品でさまざまな設置条件に対応できるようにしています。たとえば、扉の向きもそのひとつ。間取りや設置位置に合わせて変更できるため、同じ製品でもさまざまな物件に設置できます。
製品の種類を増やさずに対応できる範囲を広げることで、型代や在庫管理にかかるコストを抑え、販売価格にも反映しています。
海外では一般的なシャワーユニットでも、日本の住宅にそのまま設置しようとすると、天井高や間取り、メンテナンススペースなど、さまざまな問題が出てきます。
そうした現場で実際に起こり得ることを一つずつ拾いながら、サイズや構造、使い勝手を日本の住宅に合わせてきたのが、エム・ケークリエーションのシャワーユニットです。
「設置できるか」だけではなく、設置したあとも無理なく使い続けられるか。
エム・ケークリエーションのシャワーユニットには、見た目やカタログ上のスペックだけでは分からない部分にも、開発の工夫が反映されています。